習い事として新体操を始めようか悩んでいる悩んでいる方、新体操をこれから本格的に力を入れて行こうと考えている方、新体操についてより深く知りたい方必読!
この記事では、新体操選手として頑張る娘を結構な年数サポートしてきた一保護者が、新体操のデメリットを実体験を踏まえて包み隠さず具体的にお話します。
新体操のデメリット8選
デメリット1:素敵に踊れるまでの道のりが結構遠い
『習ってればそのうち上手に踊れるようになるんでしょう』と、もし気楽に構えているのであれば、考えを改めましょう。新体操って結構難しいです。
新体操をやりたい子達は、あの手具に憧れるわけですが…(うちの娘はリボンに憧れて始めました!)
しかし、その手具操作が非常に難しい。というのは、まずは身体の使い方の基礎ができていないと、手具操作を美しく行えないからです。
あの手具と一体化して美しく舞う姿に至るまでは、例えば週1の習い事ですと、非常に遠い道のりとなるでしょう。バレエを習ったことのない場合は尚更、理想までは行かなくとも『それっぽい』形になるまでも、結構時間がかかります。
週1のレッスンを最大限に生かすためには、自宅での地道な手具操作練習と身体づくりのための体幹トレーニングや柔軟が必須。
\ こちらの記事で、ありがちな新体操に対する誤解が一気に解けます! /
また、習う先生やコーチを厳選することをおすすめします。
一回のレッスンの費用対効果をしっかりと見極める必要があります。カリキュラムがいい加減なクラブに入会してしまうと、ただのお遊戯に毛が生えた/あるいはそれと同等レベルの演技を永遠と練習させられる可能性もなきにしもあらず(特に未就学児や小学校低学年)。後でクラブを移籍するのはかなりの精神力・労力・金銭的負担が必要。はじめが肝心です。
デメリット2:メンタルが弱めの人にはキツイ
常に美しさを求められるがゆえに、先生やコーチから練習中に浴びせられる言葉は、「汚い!」「もっと美しく!」「全然綺麗じゃない」「美しくない」「格好悪い」「ダサい」「不細工」などなど・・・女子として言われるととても凹むような言葉ばかりが並びます。
そして、本番は怒涛の数の技が詰め込まれたたった1分半(団体であれば2分半)の演技。そこに全てを注ぎ込みます。すさまじい精神力と集中力が必要です。
絶対にミスしないという気概、ミスした時に自分で取り返すという強い気持ち、一位から最下位まで綺麗に出る順位、大きな失敗による落胆…どれをとっても、メンタルトレーニングそのものと言っても過言ではありません。
デメリット3:ほぼ女の!しかも芸術の!世界である
第一に、新体操クラブは大抵女子のみのクラブとなるため、女子特有のいざこざがなきにしもあらず。普段の女子のいざこざがあることに加え、大会に出場するための決して多くはない切符を勝ち取るべく女同士で闘わなければなりません。新体操クラブ在籍中には、「ああ、娘今揉まれてるなー。」「嫌がらせされてるなー。」という瞬間がちらほら。
そんな状況で、毎日のように長い長~い時間をかけて練習は無限に続く・・・。それに神経をすり減らしてしまうような子は、なかなかハードかもしれません。前述の「メンタルが弱めの人にはキツイ」という項目にも関係してきますね。
そして第二に、その女子特有の世界は指導者間の関係にも。指導者自身も苦労してそうな印象でした。
新体操の大会では、審判員はクラブチームの指導者やコーチ達で構成されています。『さすが!〇〇先生の生徒さんね!』というのは良く耳にする言葉。芸術の評価を客観的にするのは至難の業。「指導者の力が影響することはない!フェアなスポーツです!」・・・とは言い切れない部分があるな・・・と感じました。
指導者の経歴等も指導者間の力関係に非常に影響してきます。大会等では教え方も大切ですが、新体操界での影響力も十二分に考慮することをお勧めします(優れた指導者・クラブの選び方については、『【新体操】優れたクラブ/先生/コーチの選び方ー必須チェックポイント(実体験ベース)を暴露』をご参照ください)。
デメリット4:えげつない練習量(大会クラス・選手クラス)
新体操をもしも本格的に続けて行きたいとなった場合、えげつない練習量をこなすことになります。例えば土日は丸一日新体操なんて大会前はザラ。しょっちゅう大会に出場するものなら、年中週末新体操生活です。
ものすごく体力が付きますが、自分の時間も家族との時間もものすごくなくなります。それでも良いと思えるくらいの熱量で新体操が大好きでないととても続けられないでしょう。
デメリット5:スタイルが良い方がいいに決まっている点
綺麗ごとなしで言うと、新体操はスタイルが非常に大切である女子にとって非常に残酷なスポーツです。太ってしまうと、あからさまに点数にも影響してくるほど。見た目がこんなにも重要視されるスポーツが他にあるでしょうか・・・(太ることがどのように点数に影響するかは、「【新体操点数分析 A(芸術) E(実施)】点数が低い・点数が取れない理由・原因は一体何!?採点の仕方を学ぼう」をご参照ください。
しかし、入会時に指導者にそのようなことを聞いても、『あなたはスタイルが悪いので向いてません』なんて絶対に言わないのは当たり前です。
もしも新体操にはまってしまった場合に備え、あらかじめ向き不向きを確認しておきたい方は、『【新体操】うちの娘向いてる子?向いてない子?適性検査してみよう!ー選ばれるあの子』をご一読ください。
デメリット6:芸術の世界あるある!?【謝礼】地獄
これは指導者によって異なるかもしれませんが、新体操の世界では指導者に謝礼を包むことが常習化している様です。バレエの世界では良く耳にしますが、まさかスポーツである新体操でも!?と筆者も驚いてしまいました。
謝礼については、保護者同士でもめることにもなり得るデリケートな案件です。入会したら、謝礼システムについては同クラブの保護者によく確認することを強くおすすめいたします。
デメリット7:お金がかかる
週一の趣味程度で続けていくのであればさほどお金はかからないかもしれませんが、手具は身長の伸び・経年劣化・破損などで都度買替が必要であることに加え、数回しか着ないようなレオタードや衣装を購入する必要があったり、トレーニンググッズや練習着など、週一の内容に対して購入する物品が非常に多いと感じるかもしれません。
また、大会クラス・選手クラスに進級した場合、費用が数倍に跳ね上がる(練習量も然り)ので注意が必要です。前述の謝礼代もさらにバカになりません。
\ 具体的にどんな費用がかかるのか?詳細にわたって公開しています /
デメリット8:親の負担が大きい
大会クラス・選手クラスになると、ある程度天井の高い体育館での練習が必須となります。そうすると、電車やバス、車を使わないととても通えないような体育館まで練習をしに行かなくてはならない機会が激増。
フルタイムのお仕事をするご両親には、頭の痛くなるような話です。送迎までしてくれるような指導者は滅多にいません(というか、万が一の場合の責任問題もあり、乗せないのが普通)。なんとか保護者間で協力を計るしかないでしょう。
送迎以外にもレオタード関連の裁縫やトレーニング補助等、役員、金銭サポート等親の負担盛り沢山です。実は、この項目だけで特集組めました…。詳しくは、『新体操選手クラス・大会クラス親の負担6選と心構えー実体験ベースでまとめました!』をご参照ください!
また、習い事に新体操を選ぶと起こりうるリスクという観点からも記事を書かせていただいております。現時点だけのことだけでなく、将来的なお話も踏まえて考察しておりますので、是非今後のリスクヘッジのために『習い事に新体操を選ぶと起こり得るリスクとは!?ー大変と言われる理由丸分かり!』をご一読ください!
まとめ
新体操のデメリット…なかなか厳しいものだらけですよね。
しかし、デメリットは常にメリットにもなり得ます。
親子で新体操が大好きであれば!あれもこれもきっと乗り越えられるはず。
何より、キラキラ輝く娘を見るのはどんな苦労も忘れる至福の時間です。
要はどう解釈するか?
メリットもデメリットもしっかり理解したで、「それでも新体操が好き!新体操ガールを応援したい!」そう思えたなら、あなたは日本の新体操界に必要な人物かも!?
\ 新体操のメリットに関してはこちら! /