同じ練習をしているのに、『あの子だけ特別扱い?』『なんかすごく上手になってる』『ミスが少ない』『綺麗』ーそんな新体操仲間、いませんか?
この記事では、そんなキラリと光る上手い子・上達の早い子がクラブでの練習時間以外に何をしているのか?を知ることで、すなわち上達しない子のすべき事9選をご紹介します。
上手い子は自分を律する
あらゆる習い事で共通することですが、先生に『来週までに出来る様にしておいてね。』と言われて、しっかり来週までに完璧にできる様になっている子って、実はほとんどいないんです。
その様子は、以下の様にグルーピングできます。
- 課題を完全に忘れていて努力すらしておらず次の週言われて思い出した(A)
- 課題を覚えてはいたが、すぐに出来るようにならずに諦めてしまった(B)
- 課題に対してある一定の努力をして上達はしたが、先生の期待する水準に届かなかった(C)
- 課題に対して特に努力もしなかったが、数回で出来る様になってしまった(D)
- 課題に対して出来る限り努力をして、出来るようになった(E)
まず課題がクリア出来る時点で、その子はキラリと光る新体操選手(D、E)。しかし、長い目で見ると、相応の努力が出来るかが能力より更に大切なポイントとなってきます(C、E)。
能力のある選手が更に努力すれば鬼に金棒ですが、例え能力のある選手でも、壁にぶち当たった時にどのようなふるまいをするかがより重要であるということです。
新体操は、すぐに結果が出ることが少ない競技であす。日々の地道なトレーニングが時間をかけて実を結ぶので、すぐに目に見えた上達が見えなくとも、諦めずに継続できる根気強さと自分を律する心が非常に大切です。
上達の早い子は規則正しい生活・食生活をする
体力がない、集中力がない、理解力がない、感情のコントロールができない…などの特徴を持った選手、周りにいませんか?
新体操選手としての理想体型であるにもかかわらず、そのような様子が見られる選手を私自身も何人か見てきましたが、そういった選手のほとんどが、不規則な生活習慣や食生活の乱れの点で共通していました。
効率良く上達したいのであれば、レッスン時の集中力と効果を最大限にするよう十分な睡眠をとり、消費したエネルギーをしっかり補給しつつ、丈夫な身体をつくるバランスの取れた食事を意識して行きましょう。
上手い子は柔軟ストレッチをしている(助手:親)
新体操に必要な柔軟性を得るためには、時に押してもらうことによってより効果的に出来るとも言われています(押す/押さないには諸説ありまして、方針はクラブにもよるところがあります。事前に確認を取りましょう。)。
サポートはただ押してもらうだけではありません。『正しい形、正しい位置』を意識して柔軟ストレッチをする必要があります。
間違った形で柔軟をしていては、効率が悪いどころか意味がありません。自分だけで行うと、客観的に確認してもらえないので慣れるまでなかなか厳しい所がある様です。
そういった面を含め、親のサポートが必要不可欠でしょう。
サポート開始する際には、そのノウハウをしっかりと指導者から伝授してもらうことが重要です。
体づくりのポイントはこれ一冊で完結!
上手な子はバレエの経験がある
所作が綺麗な子は、新体操を習う前にバレエの経験があったり、あるいは掛け持ちしていたりという場合がほとんど。
新体操には正しい形として、バレエの要素が多く取り入れられているので非常に有利です。新体操クラブによっては、バレエの先生にも見てもらえるところもあります(新体操とバレエとの関係や比較詳細は『バレエ/新体操どっちがいい?違い&似てるところ徹底比較!選び方まとめ』をご一読ください)。
バレエのレッスンを自宅でも確認が出来るよう、自宅にバーと鏡のあるスペース等があるととても良いですよ。
バーは高さを調整できるもの。鏡は割れない軽量のもので、身長の半分の高さと150cmほどの幅があると最高です!!
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我が家も、娘のためにリビング内に全身鏡を導入しました。そして、新体操をもっと続けるのであれば、バーも購入する予定でした^^
上達の早い子は体幹トレーニングをしている
演技をしていても、あっちでグラグラ、こっちでグラグラ。
これでは全く点数が取れない上、減点がかさんでしまいます。それに、普通に素人目にもあまり上手には見えませんよね。
新体操は、不安定な体勢でバランスを取ることが多いので、mingu等を用いた自主練(体幹トレーニング)が必ず必要です。
上達の早い子は、日々の地道な体幹トレーニングにより体幹が鍛えられ、教えられたことが比較的すぐにできる身体(素地)が出来上がっています。
体幹トレにChacott(チャコット)のmingu(ミングー)
上達の早い子は筋力トレーニングをしている
新体操選手に多いタイプとして挙げられるのが、身体は柔らかいのにパワーがない子です。
動きにキレがなく、なんとなくふにゃふにゃしてしまったりしていませんか?
例え誰もが羨むほど身体が柔らかくても、それを支える筋肉がないことには綺麗な姿勢を維持することができませんし、止まるべき時に綺麗に止まれません。
上達の早い子は、柔軟性を鍛えると共に、新体操に必要な筋トレ(自主練は、爪先の鍛錬etc.コーチに判断を仰ぎましょう)をしっかり行っています。
更に小学校高学年になると、運動能力が急激に発達し、幼い頃よりもかなり上達のスピードが上がります(新体操におけるゴールデンエイジー伸びる時期について詳細は、『【新体操】伸びる時期はいつ?新体操ゴールデンエイジ期に爆伸びするためにプレゴールデンエイジ期にすべきこと』をご参照ください)。
この時期にいかに努力できるかで上達の度合いがかなり変わってくると言えるでしょう。
上達の早い子は手具操作トレーニングをしている
上達の早い子は、リビングで別のことをしている時も手具を触って自主練しています。
演技中は、手具はもはや身体の一部でなくてはなりませんから、手具に慣れることは非常に大切。
リビングでは常に手具が触れられる様以下の工夫をしておくと良いでしょう。
- 手具操作をしても引っかかったりぶつかることがないよう整頓しておく
- 全身鏡を設置しておく
- 手具を見える場所に配置しておく
- (可能であれば)本番用マット(個人用)を敷いておく
リビングで行う手具操作としては、各手具のトライアウト、基礎操作の集中練習が主となります。天井が高くかつ障害物が何もないリビングはなかなかないでしょうし…。
どうしても通し演技の練習がしたい時には体育館を自分で予約して練習したり、不要な手具を外用におろして外で練習したりすることも可能です(風の強い日はなかなか難しいですが💦)。
上達の早い子は研究をしている
上達の早い子は、オリンピック選手の演技を見たり、書籍を購読したりといった座学もしっかりしています。
「~選手がやっていたあの技はなんて言うんだろう?私の演技にも、いつか取り入れてもらいたいなぁ。」
「上手に~するには、どうすれば良いのだろう?」
座学をしている子には、先生やコーチ、上手な仲間や先輩以外にも、しっかりとした理想形が存在します。そのような像が自分の中に沢山存在するはとても良いこと。
モチベーションの向上に繋がります。また、沢山のインプットがある分、身体で実現するのも効率が良くなります。
新体操ガールズ必読書まとめ
上達の早い子はルールを理解している
新体操競技のルールを理解することは、上達するための必須事項です。
まず第一に、演技中に落下や場外等ミスによって予測不能の事態が発生した時に、【どう行動することが減点を最小限にすることができるか?】等を瞬時に判断できないからです。
例えば、とんでもなく遠くに手具を飛ばしてしまった(大きな場外)にも関わらず小股で走って取りに行ってしまったら歩数分の減点になってしまいます。大股で走るか予備手具を取りに行くかどちらが減点を防げるか?瞬時に考えなくてはなりません。こういったとっさの判断は、普段からルールを意識していないとできないことです。
そして第二に、指導陣による指摘ひとつひとつが得点に繋がっていることを自分にしっかり落とし込むことができないから。
「膝曲がってるよー」「爪先立ってるよー」こういった指導者の指摘は、全て減点に繋がっています。「膝ちょっとまがっちゃうけどできる♪」「爪先ピンとできないけど大丈夫!」といい加減にせず、指摘されたことは一つ一つ忠実に直していけるようにしなければなりません。それには、何よりもそういった知識に裏付けられた強い意識が必要です。
※ツールについてまずはざっくりと理解したい方は、『【新体操ルールの大枠が分かる】点数の付け方・採点方法の謎を解き明かす!ールールブックの解釈 分かりやすく解説』をご一読ください^^
まとめ
「うちの子、なかなか上達しない…」
「なんであの子は上手になるの?(上手なの?)」
「上手な子って家で何やってるのかしら?」
「そもそも新対象に自主練って必要なの?」
・・・こんなモヤモヤ、新体操を比較的一生懸命されているご家族であればどれか一度は経験したことのある心境ではないでしょうか??
皆さんのそんなモヤモヤが、この記事によって解消されたら幸いです。
今日も頑張る新体操キッズに幸あれ!