よく比べられるバレエと新体操。悩めるあなたにそれらの違いや似ている所を徹底解説!「バレエか新体操か?」ーこの記事を読んだあなたの悩みが晴れて明るくなれますように。
バレエと新体操どっちがいい?
バレエにするか新体操にするか?
よく天秤にかけられるのがこの組み合わせ。
バレエと新体操は、美しさや芸術性、表現力、そして技の完成度等技術を競う点では同じですが、芸術(バレエ)とスポーツ(新体操)という分野的には全く異なる位置にあります。二者は、そもそも優劣を比較するものではなく、そもそも違うということです。
選ぶのはあなた。
ですから、是非、あなた自身の好みや適性、そして、お住まいの場所からの通いやすさや検討中のお教室のクオリティ等、「バレエ or 新体操」を取り巻く環境も掛け合わせて総合的に比較検討してみましょう。
徹底比較!バレエ(芸術)と新体操(スポーツ)
バレエと新体操は、まず分野からして違う。では、具体的にはどのような部分が違うのでしょうか?具体的に見て行きましょう。
あなたの好みはどっち?
発表の場比較:舞台 vs 体育館
バレエは、ホールを貸し切り舞台上で音楽や照明、小道具や衣装など様々な演出を駆使して発表をするため、とても華やかな発表の場になる反面、発表会の費用に10万円以上必要なとなるのは普通。
その反面、新体操は体育館の床。必要なものはいつもの手具とレオタードのみ。発表会そのものの経費はバレエに比べて圧倒的に少なく済みます。
※本番用マット(数百万)をレンタルして行う場合はその高額なレンタル代の負担が参加者の負担になる恐れもあります。
ただ、新体操はスポーツなので、発表会やコンクールの代わりに競技会(大会)があります。その際にはもちろん登録費用や遠征費用がかかってきますし、場合によってはそれが年に何度もあることも。
華やかさ比較:バレエ > 新体操
前述のような演出もあり、発表会の華やかさは断然バレエの方が上です。一つの「作品」を「鑑賞」しに行く。
ーそんな空気感です。客席は、とても静かです。
爽やかさ比較:バレエ < 新体操
その反面、新体操は「競技」を「観戦」に行くという感じ。仲間の演技の際は大きな声で送り出し、演技中も技が成功した時には「いいよ!」「オッケー!」「ナイス!」と爽やかに応援します。観客席も声を出して応援したり拍手したりが可能です。
汎用性比較:バレエ > 新体操
新体操にはバレエの要素が沢山組み込まれており、あの畠山愛理選手も、幼い頃からバレエを習っている選手はすぐに分かるというほど動きの正確さ・美しさに差が出る様です。
新体操以外にも、フィギュアスケートやシンクロナイズドスイミング等の競技、あるいはミュージカル俳優やダンサーになるにも必要な基礎となります。
ただ姿勢が良くなったり所作が美しくなるだけにとどまらないほどのメリットがありますね。
新体操においては、さまざまな手具を投げ受けしたり回転させたりするので、動体視力が鍛えられると同時に、手先がとても器用になります。ジャグリング等は得意になりますよねw
先生への謝礼比較:バレエ > 新体操
コンクールで受賞したら最低でも¥¥¥包まないと!
…という様な謝礼の風習は、バレエ教室の方がスタンダードになっている様ですね。新体操教室ではあるところはあるけれども(実例あり)、私が所属していたクラブではありませんでした。
そのへんはやっぱりスポーツの方がクリーンなんですかね。
練習できる場所比較:バレエ > 新体操
鏡とバーがあれば完璧なバレエですが、新体操は鏡もバーもできればあってほしいし、高い天井と感覚をつかむためのマット、そして演技スペース確保のため広さも欲しいところ。
新体操は、選ばれた環境でしか本当の意味での練習ができず、チームーもしくは居住地域によっては過酷な練習環境が強いられる可能性があります。特に、天井の高い体育館での練習ができるか/近所に天井の高い体育館があるか否かは非常に大切な要素ですので、確認をしておくと良いでしょう。
新体操のR(リスク)は、手具を自分の身長の2倍以上の高さに投げなければ点数にならないんですよ(新体操のルールについては、『【新体操ルールの大枠が分かる】点数の付け方・採点方法・ルールブックの解釈を分かりやすく解説』にて分かりやすくまとめております)。天井の低い体育館だと手具が天井にひっかかっちゃったりも…。
保護者のしがらみ比較:バレエ > 新体操
筆者はバレエのお教室に所属した経験がありませんが、バレエは主役と脇役が一目瞭然。しかも、芸術であるがためにその選抜基準が、曖昧な部分も多いのではないでしょうか。
それに比較して新体操は、あるシーンでのセンター等はあれども、同じ団体競技でも全員が主役のイメージです。レギュラー/補欠もしっかり点数を付けて選抜します。
そんな新体操でも保護者間のしがらみはありましたし、付き合いにとても疲れたこともあります。友人の話も聞いて事もあるのですが、その程度は新体操を上回るのではないかと想像します。
\新体操選手クラスで経験したママ付き合いのリアルな苦労はコチラ/
バレエ(芸術)と新体操(スポーツ)の似てるところ
似てるところ1:衣装等親の負担大
バレエの衣装も新体操のレオタードも裁縫が大変です・・・。新体操の方がまだ、個人演技であれば個人の裁量でなんとかできるところもあるかもしれません。
似てるところ2:経済的負担大
\新体操の経済的負担については、こちらの記事をご参照ください!/
似てるところ3:柔軟や体幹等の自宅トレーニング必須
残酷ですが、例えば週1&自宅トレーニングなしでは「素敵!」と言われる様な演技ができるようにはなりません(一般人でも)。
似てるところ4:表現力や芸術性など一般人には難しい評価項目がある
採点が分かりにくいので、結果に至った原因がイマイチピンとこないことも。
似てるところ4:ルックスや体型まで採点に影響する
残酷な競技ですので、はじめから向き不向きはしっかりと把握された方が◎です。
\ 新体操の向き不向きに関しては、こちらの記事をご参照ください!/
バレエ?新体操?選び方のご提案
選び方1:適性で考える
バレエと新体操、違うところと似ているところを見てきましたが、あなたの好みはどちらでしたか?
ここまで読んでも迷っている場合、あなた自身の適性も考慮に入れて考えてみてください。
- 運動神経が良い
- 体力には自信がある
上記の項目に当てはまる場合は、新体操でより力を発揮できる可能性があるかもしれません。新体操は、アクロバティックな回転を伴う投げ技等があり、芸術面の評価がありつつも内容はかなり体育会系です。
そして、美しさを保ちながら5つの手具を自在に操るようなレベルを目指す場合には、かなり長時間の練習にも耐えうる体力が必要となります。
\ 新体操の適性があるかコチラでチェックしてみましょう!/
選び方2:利便性で考える
お近くに良い教室はありますか?
長い目で見て、「意識や技術レベルが上がった場合にどのような選択肢が考えられ得るのか?」も踏まえて教室を検討すると良いでしょう。
\ 良い新体操教室の見つけ方はこちらをご参照ください!/
選び方3:汎用性で考える
バレエは新体操の大切な基礎となります。どうしても決めきれない時には、バレエでしっかりと基礎を築きあげてから新体操に転向しても良いかもしれません。
新体操は、小学校高学年あたりからが急激に伸びる時。これより少し前のタイミングを見計らっても良いかもしれませんね(新体操におけるゴールデンエイジについては、『【新体操】伸びる時期はいつ?新体操ゴールデンエイジ期に爆伸びするためやるべきこと』をご参照ください)。
また、新体操クラブにてバレエの先生を雇っている場合もあります。この辺も入会前に確認しておくべきポイントと言えるでしょう。
\ 良い新体操教室の見つけ方はこちらをご参照ください!/
まとめ
いかがでしたか?
バレエか?新体操か?ー答えが見えてきましたら嬉しいです。
バレエを選んでも新体操を選んでも、大丈夫。
選んだのがあなた自身なら^^
あなたのご活躍を心よりお祈りしています!