中学受験失敗は親の責任!?受験前に心得ておきたい中受9大リスクとは?ー後悔しないデメリット把握

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中学受験する?しない??ー小学校中学年くらいになってくると、塾に通う子達が急増すると共に、このような迷いが1度や2度は生じたことはありませんか?

中学受験組は、受験せずに進学する組に比べて圧倒的少数派(一部首都圏は別)。しかし、少子化が進む昨今中学受験人口は増加の一途を辿っています。現状、中学受験を肯定的に捉える流れにあると言えるでしょう。筆者も、周囲の大人たちが中受する子供達にこぞって「偉いねぇ。凄いねぇ。」と褒め称える様子をよく目の当たりにします。

ーそうか?中学受験ってそんなに偉いか?本当に?

この記事では敢えて、時代の流れや人気の背景で見て見ぬふりをされている中学受験のリスクにフォーカス。

中学受験をするか悩まれているご家庭、これから中学受験するご家庭に特に読んでいただいて、この記事が誰かのリスクヘッジのきっかけとなれましたら幸いです。

今まで実際に目の当たりにしてきた公立私立問わず難関中学を目指すご家庭や難関中学に進学したご家庭、あるいは中学受験に失敗して公立中学に通うことになったご家庭の様子を基に、客観的にまとめてみました。

中学受験前に心得ておきたい8大リスク/デメリット

中学受験が親次第で子供の黒歴史になるリスク

中学受験で親が抱える負担・努力は甚大なものとなります。そして、子供にかける期待とプレッシャーも当然相当なもの。子供の健全な心身の発育のためには、中学受験を目指す各々の局面で、【親の】非常に高い精神コントロール能力が求められます

中学受験を目指す場合、例え塾に通わせていたとしてもスケジュール調整や学習の管理は親が行うことがほとんど。子供自身にかなりの熱量がない限り、主体的な学習など出来ないのは当然です。

その点で親の労力が大きい分、親にも大きなストレスとプレッシャーがのしかかり、同時に子供に必要以上に期待してしまいつつも、常に冷静な我が子の進学マネージャー的存在であり続けなくてはなりません。

しかし、ほとんどのご家庭が模試の結果に一喜一憂し、子供に当たってしまっているのが現実の様です…。

「中学受験させてもらえて親に感謝している。」という子達も多いですが、その反面、受験に成功しても失敗しても、中学受験の経験自体がつらかった黒歴史として心に残り続けている子達もある一定数いるということを忘れてはいけません。

中学受験は課金の嵐ー巨大出費リスク

貢ぐ?

中学受験は目標が公立であれ私立であれ、非常にお金がかかります。

皆が頑張っている塾に通っているだけでは成績がなかなか上がらず、少しでも合格率を上げるために毒別講座の補講だけでなく別途個別指導や家庭教師を並行して利用する家庭も少なくありません。

特に個別指導や家庭教師はお高いですからね。特別補講や勉強合宿の課金だって当然お高いです。

こうした+αで普通に数十万円が吹っ飛びます。

また、どのような場合においても【中学受験を必ず成功体験にすべきである】というポリシーのもと、必ずどこかしらに合格するように受験校をアドバイスされることがほとんどです。そのため、第一志望に落ちてもどこかしらに合格するまで1月、2月と10回以上の受験漬けになるご家庭も無きにしもあらず

まだ精神的に未成熟である幼い子供に大きな挫折感を残さないというのが目的だそうです。第一志望でなくともどこかしらに合格すれば、「結局ここで良かったよね!」と結び付けやすいからです(涙)

塾代だけでなく、模試代、受験代(公立数千円ですが、私立は一回数万円)とかさむ中学受験。特に最終学年(6年生)では年間で100万円以上かかるのが普通であると感じました。

可愛い黄金子供時代が勉強一色に染まるリスク

夢溢れる小学生

小学生時代って、本当にかわいいんです。中学生、高校生になると、一気に大人の階段を駆け上がっていきますからね…。

テストを気にせず子供が夢中になれることや好きなことに打ち込んだり、親も一緒に家族で楽しめる無邪気な黄金子供時代に、敢えて心を鬼にして勉強を強いなければならないなんて、本当に酷な事です。

勉強(座学)をすることが喜びであり、誘導ではなく中学受験を本人が心からやりたいというのであれば話は別ですけどね!

問題を解くために文章を読んだり計算したり考えたりする座学も大切ですが、小学校生活における遊びは、心の健康を保つためのストレス発散やリラックスタイムになるだけでなく、座学だけでは得られない大切な学びの要素もあることを心の片隅に入れておきましょう。

小学生時代の遊びの学びと心身への影響を以下にまとめました。

  1. 創造力と発想力の発展:遊びや創作活動を通じて、発想力や柔軟な考え方、あるいは問題解決能力が身に付きます。イベントを企画したり、ある作品を創り上げたり、ゲームを考案して遊んだり…アイデアを形にする力はAIが台頭する時代に非常に大切になってくる力だと言えます。
  2. コミュニケーション能力の向上:友だちと一緒に遊ぶ中で、リーダーシップ、他者との関わり方や協調性といったコミュニケーション能力全般が磨き上げられます。あるコミュニティの中でのルールを守りつつ、自分の意見を伝えたりまとめたり、あるいは譲ってあげたりする経験が、今後の対人関係に役立ちます。
  3. 自己肯定感の向上:テストの点数を上げること以外で自己肯定感を育む時間は非常に大切です。スポーツや夢中になれる遊びや趣味の中で、友人と楽しい時間を過ごすことが出来ると、ありのままの自分に自信を持つことができるようになります。
  4. 心身の健康:小学生時代に非常に大事である外遊びは、体力や運動能力の向上、そして心身の健康に大きく寄与します。日光を浴びることによって体内で生成されるビタミンDは、カルシウムの吸収促進、骨の成長促進、血中カルシウム濃度の調節、免疫機能の調整という非常に重要な成分です。

しかも、9歳からは運動能力を鍛えるのに大切な時期であるゴールデンエイジ!そんな大切な時期に長期間塾漬け&家でも勉強漬けでは身体能力のポテンシャルは下がるかも。一般的に高校受験に比べて準備期間が長いのも、中学受験のデメリットと言えるかもしれません。

※ゴールデンエイジに関して詳しくは、『【新体操】伸びる時期はいつ?新体操ゴールデンエイジ期に爆伸びするためやるべきこと』をご一読ください。新体操でも他の競技でもゴールデンエイジは同じです。

進学後燃え尽き症候群に陥るリスク

中学受験を経て入学した後に不登校になるケースは少なくありません。ある難関中学校では、1クラスに2~3人は不登校がいるとのこと。案外多いです。

因みに、中学受験に失敗して公立の中学に通うことになった学生にも見られます。

中学受験は、高校受験に比べて長期戦です。幼い時に長期間を勉強一点に集中しすぎた結果疲弊してしまい、入学後にやる気や集中力を失う子がある一定数存在します。

志望校に合格したとしても、そこからレベルの高い競争の中に揉まれ、その間も親からの期待値は高止まり。そんな中万年下位で自己肯定感ダダ下がりなんてこともなきにしもあらず。

これを親の力も借りた上で全てを勉強にかけて小学校卒業したてで味わうのと、色々楽しんだり打ち込んだりした後にほぼ自分の力で合格を勝ち取った後に味わうのではダメージの深さも立ち直る力も全く異なることが想像できますね。

このような状況に陥る子達を【燃え尽き症候群】という名前をつけていますが、現実には長期間勉強に集中しすぎた結果、新しい環境に適用するだけのコミュニケーション能力が十分に育まれなかったことも原因となっているのではないでしょうか。

ある意味において世間知らずになり得るリスク

ストレス解消

中学受験勉強に専念するあまり「世間知らず」になるリスクも否定できません。

受験勉強期においては、ほとんどが学習時間と塾で同じ中学受験を目指す仲間との交流がメインとなります。その結果、受験勉強関係以外のコミュニティに属する機会が激減し、早期に学歴主義的な価値観に染まり幅広い価値観に触れる機会が激減。

勉強(座学)以外の能力や知見が乏しくなる結果の「世間知らず」です。

一般的に、テレビ番組で見るおバカキャラとか天然とかある種の愛されキャラ的な類の「世間知らず」ではなく、若干タチが悪く好感度が低いのが特徴です・・・。

中学受験を志す場合は尚更、意識的に遊び等勉強以外の体験や社会勉強を取り入れる必要があるでしょう。さらに、様々な価値観をもつ人との交流の場を設け、それぞれの立場を認識し、受け入れる経験も必要不可欠です。

場合によっては親子関係が壊れるリスク

中学受験は親次第で子供の黒歴史になり得る』でもお伝えした通り、中学受験は長期間親と子にとって非常に大きな負担になります。

親の過度な期待やプレッシャー、そこからの過干渉や叱責からの取り返しのつかないような失言。それを受けての子供のストレス増大、疲労、自主性の喪失ーそして最悪自信さえも喪失。更に親に対する反発心の芽生えー中学受験は、そんな負のスパイラルに陥りかねない危険性をはらんでいるのです。しかも、その可能性は決して低くありません。

親子関係を良好に保つために、中学受験期は親がまず大人にならなければなりません常に子供を思いやる気持ちを忘れず、結果ではなくプロセスを褒めることを意識し、ありのままの我が子を愛していることをはっきりと意思表示していきましょう

無駄なプライドが構築されるリスク

「遊んでばっかりいるあなたとは違って、私は勉強しているの。偉いの。」

「選ばれし者が行けるレベルの高い中学校に進む僕は特別だから。」

「高偏差値な僕は価値のある優秀な人間なのだ」

努力してきた自分を誇ることは、間違っていません。しかし、受験して違う学校に行くことが決まったある人物の言葉は、とてつもない違和感を筆者に残しました。

ー私はあなたとは違うの。

中学受験を頑張り抜いたという事実は立派です。しかし、他人と比較した上自分を特別視することは健全な心理でしょうか?言ってしまえば自分に酔うようなレベルになってくると、親の力を存分に借りて成し得た合格を過大評価しすぎです。更に、全てを偏差値で評価した上で人を見下したり見上げたりするその価値観自体に疑問を感じざるを得ません。

無駄にプライドが高くなってしまうことは哀れなことです。

自分に自信を持つことは大切ですが、無駄に過度なプライドを持つと、挑戦して失敗することを過度に恐れたり、他者との比較や周囲の評価に縛られてしまいます

中学受験を本当の成功に導くには、こうした人間性の育成が非常に大切であると感じます。

塾に行かない友達や学校の先生を見下す人間性を持つリスク

「学校の授業まじ簡単すぎて草www」

「先生の授業つまらなくて寝そう。」

「塾でもうやってるし。」

このような発言をする生徒が後を絶ちません。中には授業中寝ている生徒も。

そんな生徒の母親は我が子を注意するどころか、「塾で疲れているし、学校の授業が簡単すぎるんだからしょうがないわよね。眠気を催す授業をする方が罪。」とむしろ教員や学校を非難すること多々。

目の前で懸命に授業を行っている教員、初見の内容を授業で真剣に聞いている生徒にしてみたら、そんな態度・発言をしている人間を目の当たりにしてどのように感じるでしょうか?

まず、そういうところに想像力を働かせられない点でコミュニケーション能力、いわば人間力に欠けていると言わざるを得ません。その親あってその子あり

いや、「小学生程度でそんなことに気を遣う方が難しい」のでしょうか?

ーそんなことはありません。

中学受験する子供達がそのような【勘違い野郎】にならない様、親がしっかりと家庭で教育すべきです。

一番大切な大学受験で上手くいかないリスク

小学校の数年間、皆が遊んだり好きなことに打ち込んだりしている間、我慢して勉強に全振りしたにもかかわらず、勉強から解放されることはありません(好きで勉強している子達以外はこのような表現になります)。

受験後も選ばれし者たちと共に6年計画で大学受験に向けて切磋琢磨、更に高スピードで勉強を重ねていきます。素晴らしい学習環境です。

しかし、トップを走るの天才達との違いを目の当たりにして自信をなくし、勉強についていけなくなる子もいないとは言い切れません。

更に、高校からは公立中学校から一般入試組の優秀な生徒が入学してきます。彼らは往々にして中学受験組より優秀だったり…。

受験先の中高一貫校の進学先を確認してみてください。もちろん難関大学に進学する生徒も多いですが、そうでもない場合も少なくないのです。大学受験で最終的に公立出身組と交わることになるのです。あんなに小さなうちから遊ばずに勉強に全振りしていたのにー。

中学受験にこだわりすぎると、長期的な成長や競争力という観点でマイナスになる可能性もあることを認識しておく必要があります。

大学入試は就活戦争のように学歴は一切考慮されません(就活でさえも学歴不問が大分増えてきましたが、やはりいまだに大手有名企業は学歴でふるいにかける様ですね)。あくまでも、最終的に大切になる学歴は大学です。

まとめ

ママ友

中学受験で得られる経験も唯一無二。しかし、中学受験をしないで得られる経験もまた唯一無二なのです。そして、今回は中学受験した場合のリスクにフォーカスしましたが、結局どちらの選択肢にもリスクはあります。

どちらの選択をするかはご家庭次第。

しかしもし筆者自身の経験や見聞に基づいて意見を言わせてもらえるのであれば、どのようなことがきっかけであれ、本人が主体的に心から中学受験を望むのであれば中学受験が大正解。そして、それにはご家庭での補足教育(社会性や人間性の育成)が必要不可欠であり、親の責任が甚大であるということ。更に、【本人の望まない強制的な中学受験は無意味以上の害】であるということです。

本人が望まない受験であったとしても、運よく本人の人生が良い方向に進めばラッキーですが、そうでなかった時、「あの時受験したせいで私の人生が狂った。」「あの時私が親のいいなりにならなければこうなれたのに」「あの時私が好きなことに打ち込めなかったのは親のせいだ。今の自分は親のせいで上手くいかない」と、現状の不満を全て親のせいにされる可能性大。

子供は親の所有物ではありません。子供の将来を見据えて「あなたのため」と思ってやっていたことが、有難迷惑であることもあるのです。

愛する我が子にとって後悔のない「良い人生」とは?「幸せ」とは?(ちなみに、筆者の幸せについてはこちら『【時短明けフルタイムでダウン】長年勤めた会社を退職したワーママのその後の幸せ』)

一度人間としての根本に立ち返ってみても良いかもしれませんね。

そして、親が心身ともに元気であり続けることも、とても大事です。息抜きや自分自身の人生について考える時間を持ってくださいね(親のストレス解消に!『育児疲れ/ストレス解消法おすすめランキングー質の良い健全な方法で心身共に健康に!』をご参照ください)。

多くのご家庭の幸せを祈りつつ自戒もこめて。

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